犬に不可欠な物質
1:水
生命の根源ともいえる水は体重の約70%を占め、組織の70~90%を構成しています。
栄養素や代謝産物を運搬し体温を調整するほかに、体内での消化作用などに関与しています。従って常に新鮮で清潔な水を飲めるようにして、水分摂取量をチェックして脱水 状態にならないように気をつけましょう。
犬も人間も十分な水を飲んでいれば、食物が 無くても数週間は生き延びる事ができます。しかし飲み水がなければ数日で死んでしまいます。そこで特に体調不良による嘔吐・下痢・食欲不振などで脱水症状になりやすい時は、十分に注意が必要です。
2:タンパク質
犬は基本的には肉食動物ですから、タンパク質は最も重要な栄養素で、身体の基本構造 を構成する物質です。
食物から取り込まれたタンパク質はアミノ酸に分解されて、あら ためて必要なタンパク質を合成し、身体のそれぞれの部位が構成されます。タンパク質 を作るアミノ酸は全部で20種類あり、そのうち10種類が必須アミノ酸でエサから必ず摂
取する必要が有ります。
食材としては動物性タンパク質の肉・魚・鶏卵、植物性タンパ
ク質の野菜・豆類・穀類に含まれていますから、バラエティーに富んだ食材をまんべん なく与える事が必要です。
タンパク質のとり過ぎは腎臓疾患を起こし、また攻撃性が増 加する傾向が有ります。また不足すると成長不良・食欲不振・貧血・不妊・脱毛・被毛 の不全・体重減少など様々な障害が起こります。
3:脂肪
油と脂質に分かれる脂肪はその主成分は脂肪酸です。有効なエネルギー源の役目と、体温調節・脂溶性ビタミンの運搬・細胞膜の構成・ホルモンの合成などの機能があります。
必須脂肪酸はリノール酸・γーリノレン酸・アラキドン酸(犬はリノール酸からγーリノレン酸・アラキドン酸を体内で合成できます)必須脂肪酸を摂取できる食物は、植物油からはキャノーラ油・亜麻仁油・月見草油など、動物油脂は鶏脂・魚の油脂から摂取できます。
脂肪のとり過ぎはすい臓疾患心臓疾患・肥満などをおこしますし、不足すると成長障害・皮膚障害などを起こします。
4:炭水化物
効率の良いエネルギー源としての炭水化物は糖質と繊維とにわけられます。糖質は即エネルギーの元で繊維はカロリーは有りませんが、腸の働きを助けたり糞便を作るもとになったりして多様な働きをします。
ただし犬は腸が短いので、あまり繊維質の多いエサは好ましくありません。食物としては米・麦・イモ類・でんぷん質・豆類・果物などで、 繊維質としては野菜・果物・海藻類・キノコ類が有ります。ただし糖質はとり過ぎると 肥満や肝臓疾患・糖尿病のもとになり、繊維質が多すぎると下痢・吸収阻害・消化機能 の低下などが起こります。
犬は基本的に肉食ですから、炭水化物が不足しても大きな障害は起きませんが、糖質不足による低血糖や繊維不足では便秘・大腸障害が起きる場合 があります。
5:ビタミン
ビタミンは全般的に見ると生理機能のサポート役と言うか化学反応の触媒のような役目を持っています。
エサが栄養として吸収されるための酵素の反応を手助けしたり、DNAの合成や骨の生成・細胞膜の完全性・血液凝固・フリーラジカルの除去・神経信号の伝達など様々な生理機能があります。脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンに分類され、犬は体内でビタミンCとKを合成できます。
ビタミンの取りすぎは稀に肝臓障害をおこし、A・Dのとり過ぎは食欲不振や骨の成長異常になり、Kのとり過ぎは溶血性貧血を起こします。ビタミンが不足すると食欲不振・成長不良・肝臓疾患・皮膚疾患・免疫力低下など様々な症状が出ますので、色々な食材でまんべんなくビタミンを摂らなければなりません。
6:ミネラル
ミネラルは骨や歯を形成している主成分である外に生体機能のアシスト役として、体液のバランスを保ったり、生体内で起こる酵素反応を補完したりと、多様な働きをします。
主にマクロミネラル(巨大元素)とミクロミネラル(微量元素)に分類されます。
マクロミネラルはカルシウム・リン・ナトリウム・カリウム・塩化物・硫黄・マグネシ ウム。ミクロミネラルは鉄・亜鉛・銅・ヨウ素・セレン・マンガン・コバルト・モリブ デン・フッ素・ケイ素・クロムなどです。
ミネラルのとり過ぎは食欲不振・骨の異常・結石・肝炎・免疫力低下などを起こします。そして不足すると食欲不振・異物を食べる・貧血・筋力低下・甲状腺疾患などを起こすことがあります。ミネラルも様々な食材に含まれていますので、海草・種子類・豆類などバラエティーに富んだ食物を与えましょう。
めりはりつけて、バランスよく食するのが一番で、これ人間の食事にも同様です。
犬の食事を見直すということは、飼い主の食生活もチェックされるということです、
大いに反省反省。
最新ニュース 2006.10.03
愛犬に「シュガーレス」のおやつを与えるのは危険?
砂糖の代用品として、菓子や歯磨き粉に使われているキシリトールが、犬の健康不良と関連があるといってます。うーん、甘いのはひかえたほうが、犬も飼い主も同じですけども、どんな製品をどのくらいの量、与えていたが気になるところです。状況がもう少し知りたいです。
獣医たちは29日、一般に広く使用されている甘味料が犬たちに肝不全を引き起こさせる可能性があると警告した。[ニューヨーク 29日 ロイター]
米国獣医学協会の学会誌に発表された報告書は、砂糖の代用品として使用されているキシリトールと、犬の健康不良との関係性を強調している。
自然の産物であるキシリトールは、多くのチューインガム、キャンディ、焼き菓子、および歯磨き粉などに利用されている。
研究者のシャロン・グワルトニー・ブラントとエリック・ダナヤーは、イリノイ州アーバナ米国動物愛護協会毒研究所のスタッフと共に、2003年から2005年にかけてキシリトールを含む製品を食べたあとに治療を受けた8匹の犬に関する情報を集めた。
このうち5匹が死亡、あるいは安楽死させられることになった。犬たちは肝不全を起こしており、キシリトールの摂取が原因となった可能性があるという。
安楽死させられた1匹は、およそ0.45キロのキシリトールを含む4個の大きなチョコレートがけマフィンを食べていた。
↑いったいどんな大きさのマフィン?画像がほしいです。